ご飯の炊き方やお米に関しての疑問についての答えをまとめました。
お米1合は何ml?
回答:
お米1合は180mlです。
お米の計量は日本酒の計り方でもおなじみの「合」という体積の単位が基本になります。
1合=180mlなので普通の計量カップで計るのはちょっと面倒かもしれません。計量には炊飯器を買うと一緒についてくるお米専用の計量カップが便利です。
参考までに、お米1~5合をmlに直したものを以下に示します。
お米の量(合) | お米の量(ml) |
1合 | 180ml |
2合 | 360ml |
3合 | 540ml |
4合 | 720ml |
5合 | 900ml |
お米1合は何g?
回答:
お米1合は150gです。
計量カップがない場合は「はかり」を使って必要量を計ることができます。
参考までに、お米1~5合と重さの対応を以下に示します。
お米の量(合) | お米の重さ(g) |
1合 | 150g |
2合 | 300g |
3合 | 450g |
4合 | 600g |
5合 | 750g |
お米を炊くときに加える水の量は?
回答:
お米を炊くときに加える水の量は、お米の体積に対して1.1~1.2倍が最適と言われています。
例えば、1合分のご飯を炊きたいときは、お米の量が1合=180mlですので、水は200ml~220ml程度用意する必要があります。
1.1~1.2倍の間で幅があるのは、炊き上がりの状態にお米の水分量が影響するためです。新米の場合はお米の水分量が多いので、水を少なめにするとちょうどよい硬さになります。このあたりは好みで加減してみましょう。
「米1合に対して水200ml」と覚えておいても良いと思います。正確な量は覚えていなくても「お米と同じ量(体積)+αの水を用意する」とだけでも覚えておくと、炊飯器が使えないキャンプや災害時の炊飯など、いざというときに役立ちます。
参考までに、1~5合のお米を炊くときに加える水の量を以下に示します。
お米の量(合) | お米の量(ml) | 水の量(1.1倍) | 水の量(1.2倍) |
1合 | 180ml | 198ml | 216ml |
2合 | 360ml | 396ml | 432ml |
3合 | 540ml | 594ml | 648ml |
4合 | 720ml | 792ml | 864ml |
5合 | 900ml | 990ml | 1080ml |
お米を研ぐときにお湯を使ってもよい?ダメ?
回答:
お米を研ぐときに使用する水は「お湯は使ってはダメ」と言われています。
が、私見としては「避けたほうがいいかもしれないが、絶対ダメなわけではない」というのが現状の結論です。
お湯を避ける主な理由は、お湯で研いだことにより「お米がぬか臭くなる可能性がある」ためです。確かに、お米は温度の高い水のほうが吸水しやすい性質があるので、ぬかを含んだ研ぎ汁を冷水の場合よりも吸ってしまう可能性はあります。特に研ぎ始めの水は吸収されやすく、研ぐ際に使用する水はお湯を使わないほうが良いと説明されることが多いです。
一方で、お米の水の給水量と浸漬時間・温度の関係を調査した研究[1]によれば、「浸漬時間が5分の場合、標準吸水率は10℃で4.3%、40℃で5.6%」という結果があり、一般家庭の給湯設備で使われる温度帯であれば温度差による吸水量の差はそれほどないように思えます。
実際に何度か試してみましたが、30℃程度の湯で数十秒晒すだけなら、ぬか臭さが顕著に出るということはありませんでした。臭いに敏感な方でなければ「冷たさが不快でない程度の水温(20~30℃)」に調整した水でも炊き上がり後の風味に大きな影響はないと考えられます。
というわけで、相当味にこだわる方や臭いに敏感な方、プロの方はともかく、家庭調理の範囲内であれば、それほど気にする必要はないように思います。
参考文献
[1]: 炊飯における温水浸漬と低温浸漬が米の吸水率に与える影響 日本調理科学会誌 Vol.48, No.3, 193~199 (2015)