ひとことコメント:
今回は水分を吸ってしまった塩や、固まってしまった塩を、「さらさらした塩」に復活させるため、焼き塩をする方法についてまとめます。
さらさらした塩の作り方
塩を保管するときには、湿気の少ない場所(または湿度が一定の場所)が望ましいです。
湿気の多いところに置いた塩は、しっとりとした状態になります。 これは、塩が「湿度が高いと水分を吸収する」という性質を持っているためです。
料理の時に塩が湿っていても、一般的に問題はありませんが、塩をふりかけて味付けする料理(例:目玉焼きやフライドポテト)などでは不便になる場合があります。
また、塩は、湿度が正しく管理されていない場合、時間が経つと固まってしまいます。
これは「濡れたときに水分を吸い込んで塩が溶け、その後乾燥すると塩が結晶として析出する」という現象によるもので、塩が水分の吸収と放出を繰り返すことで結晶同士が結びついた結果です。
今回は水分を吸ってしまった塩や、固まってしまった塩を、「さらさらした塩」に復活させるため、焼き塩をする方法についてまとめます。
さらさらした焼き塩の基本情報
調理時間:
10分
さらさらした焼き塩の材料(2人分)
- 塩 … 適量
- フライパン、または、鍋 … 1つ
- お玉 … 1つ
材料のポイント:
- 塩はお好みのものでOKです。
- 本来は焙烙という茶葉やゴマ、米などを炒る陶器の鍋を使用するそうです。もしお持ちでしたらご用意ください。
- フライパンや鍋は油のにおいがついてしまう可能性があります。なるべく油のしみこんでいないものがおすすめです。
チェック!
さらさらした焼き塩の作り方
step
1準備・下ごしらえ
- フライパンや鍋についている表面の油分をキッチンペーパーなどでしっかり取り除く。
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2調理
- 鉄板面に塩を敷き詰めて中火程度で焼いていく。
- 水分が飛んでくると塩全体が固まってくるので、お玉の底でほぐしながら更に加熱する。
- 加熱とほぐす工程を繰り返し、塩の粒が細かくなったところで火から下ろして冷ます。
焼く前の様子:
焼いている最中:
仕上げの目安:
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3仕上げ
- 塩の粗熱が取れたら容器に戻す。
出来上がり例:
調理のポイント:
- 焼きたての塩はとても熱くなっているので、冷めるまでは取り扱いに注意してください。
- 焼いた後も湿度の変化によって固まってきますので、密閉容器等に入れると状態は長持ちします。